【ミハエル】 なあ、ゲオリク……死ぬのなら、オレを連れていってくれないか?
【ミハエル】 もう、地上にはオレの居場所などない。
【ゲオリク】 オレと一緒に死んだら、天国には行けないぞ。
【ミハエル】 構わん。一緒に行く……地獄の最下層まで……
【ゲオリク】 馬鹿だな、無理に決まっているだろう。王宮騎士たちに笑われるぞ?
……ミハエルからの返事はなかった。
ミハエルのまぶたは閉じ、ただ落下する状況に、身をゆだねているように見える。
【ゲオリク】 愛しい世界よ……
【ゲオリク】 どんな罪に覆われていても……どんな過ちに蝕まれても……やはり、世界は美しい……
【ゲオリク】 これで、お別れなのか……
ミハエルの金の巻き毛が、風に激しく揺れて、ゲオリクの視界の端で踊った。
ゲオリクも目を閉じ、雲をいくつも突き抜けて、果てしなく思える距離を落下していった。
※シナリオを一部抜粋しております。
copyright (c)2001-2004 Karin entertainment